北鎌尾根その1 12/20~12/25

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メンバー 根岸(OB) 穂積(Ⅳ)
12月20日 雪後晴れ 
900葛温泉~1500湯俣
雪がぱらつく中、湯俣まで歩く。計画は実働7、予備6の計13日。十分登れるであろうと気合十分のなか歩いていく。

最初は雨がぱらついたが、最後はよい天気。
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雪のほとんどない中、湯俣へと歩く。
21日 晴れ
700湯俣~1630 P2取り付き
中東沢出合より膝の渡渉を五回ほどこなし、P2取り付きまで。渡渉個所は中東沢出合付近で3か所、あとは千天出合手前の旧つり橋とP2取り付きのみ。
渡渉はネオプレーンソックスを用いた。靴を脱いだり、寒さに震えたり、足を拭いたりしないといけないので何回もする場合は時間がかかる。
ルートは予想以上にしっかりしているし、地形的にもゴルジュはないので、ルートファインディングで迷うことはなかった。アプローチはそれほど難しくない。

昼まで高気圧に覆われ、夜は南岸。行動中は雪が降らなかった。
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水俣川の渡渉
22日 雨後雪
1030 P2取り付き~P2肩1330
夜半より降り始めた雨が雪にかわるのを待って、P2肩まで。ラッセルはワカンを履いて膝ほど。上部は木と岩と雪のミックスで少し悪いのでアイゼンに履き替えた。ロープは出さず。風がでてきたのでP2肩までとする。

南岸が三陸沖に発達しながら進む。降雪はあったが、尾根の下部では問題がないレベル。
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P2上部の登り
23日 晴れのち風雪
630 P2肩~1430 P5・6のコル
風が少しある中、P3の急な藪こぎ、モナカ雪のP4を超え、P5の巻きまで。P4まではアイゼンワカンで膝ラッセル。P4からP5のコルまではアイゼン。
P5で再びアイゼンワカンにして天丈沢を巻き、腰まで埋まりながら小ルンゼを詰める。登ることは易しいが恐いルート。
P5・P6コルの陰にテントを張る。雪も風もよけられる非常に良いテントサイト。
今日行動してみると、以外に天気がよかった。槍穂はやはり天気がいいのだと実感。天気予報を聞くと予想通りこれから寒波到来。携帯電話は当然通じない(以後テントサイトでは全く通じなかった)。

低気圧はさらに発達して冬型に。だが、視界はよかった。
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最初は晴れていた。右にみえるのがP3
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P5.6、奥に独標
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P5の巻き 
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P5の巻き こわかった。
24日 風雪
沈。上空に-30℃の寒気。風が強かった。強いパーティはこの天気でも動くのであろうか。

25日 風雪
沈。今日は昨日より少し風が弱くなったがひどく冷え込んだ。年末まで冬型が続くとラジオが言う。福島では国道がストップ。一晩で100センチ近く積もったとか。
持参した支援図では明日から晴れということだが、どうやらそんな甘い見通しは消え去った。ただ、永遠と強い冬型が決まるわけはないのであるから、なんとかなるやろ、無理なら粘って下山すればよい、と腹を括る。

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