憲三尾根縦走

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2010年12月23日~27日の日程で憲三尾根を縦走して錫杖岳を目指しました。
メンバーはロボ(Ⅱ)とタベヲ(Ⅲ)でした。
23日
高山駅からのバスに乗って栃尾温泉へ向かいました。
栃尾は雪が全くなく、木がモリモリしていていやな予感がしました。しかし、予定通りに入山。雪は降れども、雪のない斜面を登ることになりました。ようやく1200m付近で雪が出てくるも、積雪が薄いのでウォータースライダー状態で滑りまくりでした。
1700mぐらいからヤブと雪のミックス!雪をかぶりながらヤブを掻き分けて進む。小岩峰とヤブの間を苦労しながら進む。これこそ日本が誇るヤブ。まさにアルパインならぬジャパイン。
正直苦しかったです。
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苦しいジャパイン
24日
この日は主稜線まで抜けてテントを張りました。標高をあげるにつれて木の高さが低くなって、雪に埋もれて歩きやすくなると思ったのが大間違い。木の枝の上に雪が乗っているだけで、まさに落とし穴。何度もはまってうんざりしながら進むことになりました。しかも、落とし穴にはまると木登りしたり、時間をかけて雪で足元を固めないと脱出できずに体力を異常に消耗していました。
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たまに現れる岩峰
たまに現れる岩峰は横を巻くことができるので問題はありませんでした。
25日
この日は風が少しだけ強かったのですが、雪はあまり降っておらず問題なし。何峰のコルまで行きました。この日もうんざりするような落とし穴地獄の中の行進。矮生化した木が行く手を頑強に阻止して、木登りになることもしばしばでした。わずかな距離なのに1日を費やしてしまいました。
26日
朝に若干雪が降る中スタート。といってもこの日は曇りでした。入山してからまともに雪が降った日はない。冬型なのに天気がいい。しかも、2時になると毎日晴れるのがお決まり。錫杖周辺って不思議です。
とにかくスタートヤブが少なくなるかと思いきや、木の生育旺盛でこの日も木登りに、落とし穴、トンネルくぐりなどとヤブに苦しめられました。岩峰を巻くのに2ピッチロープを張った時以外はヤブ漕ぎでした。何か下調べと違うような気が…。
いい加減にうっとしいヤブに苦しめれらた挙句にどこを上ればよいのやらわからなくなり、ついに心が折れました。年末は天気が悪いし、この先もずっとヤブだし、二人だと全然進まないから、日程も大変だし、などなど。いろいろ理由を考えながら引き返して、帰ることにしました。
そしてこの日は何峰のコルに泊まりました。
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この写真だけだとヤブ漕ぎしかしてないようには見えませんが、…。
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恒例の2時の好転で見えた先のピーク。あのピーク手前のコルで心が折れました。
27日
もうヤブは極力こぎたくない。この思いから大木場の辻まで戻って、そこから槍見に小尾根を使って下山しました。降雪が少ないためか積雪も多くはなく、安定していたので、問題なくガンガン降りて6時半に道路に降り立ちました。
この山もヤブがひどかったです。錫杖は縦走するところではありません。下山したときに、今度来る時は必ずアイスクライミングをしようと胸に誓いました。
そういえば、屋久島でヤブをこいだのはこの二人ではなかったかな?今年を漢字一文字で表すなら、当然「ヤブ」。これしかない!
あれ?でも、漢字がかけない。まあ、ヤブとおさらばすれば関係ない。
                                                   文:TBO

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