こんにちは、新入部員の磯川です。
9月の20日から26日にかけて、南アルプスを縦走して来ましたので報告します。
メンバーは磯川(Ⅰ)梨元(Ⅰ)井上(Ⅱ)小林(Ⅲ)です。
出発直前、準備を終わらせようと慌ただしい中、謎の中年男性がルームに現れるや否や、おもむろに昔話を始める。無下にするのも気が引けるので、小一時間付き合う。そして、予定の電車に遅れるのです。仕方なく途中の駅で野宿して、9月19日の昼過ぎに広河原に到着しました。ここで小林先輩と合流します。
ここにテントを張って明日の出発に備えます。
9月20日
今日はすこぶる気分がいい。
なにしろ、新調したザックを初めて山で使う日だからである。このときはまだザックが雨、泥で汚れてしまう結末を知らないのだ。
4:00に広河原を出発して、6:15に白根御池小屋を通過します。
夜は明けて、北岳が見えている。あれが偽ピークでないのを願うばかりだ。
サミットは近い、、、はず。雲行きが怪しい。
記念撮影をば。嗚呼、絶景!!! のはずだった。
山頂寸前で外国人がすれ違いざまに、
「キタダケニ、キタダケ」
と妄言を語りかけてきた。
10:40 北岳山荘に到着。
ここで大休止していると、山荘の方曰く、ストーブで温まっていいとの事。さらには、暖かい麦茶をご自由に、とまで。あまりの寛大さに感謝が絶えない。
雨が止みそうにないので、今日は熊ノ平小屋まで行くのを諦めて、ここでテントを張ることにした。
テントに入らんとする梨元さん。
本当のことを言えば、今日ここでテン泊しようと決めた理由は、北岳山荘の居心地が良すぎたからかもしれない。テン泊者用の炊事室まで用意されていた。
9月21日
沈。(沈とは山で停滞すること。昔の人はそう言ったらしい。)各々、持ち込んだ本を読みだすが飽き、トランプがはじまる。
トランプは縦走に必須の装備です。
9月22日
今日も午前中は雨。午後からは回復傾向なので、そこを狙って熊ノ平小屋まで行ってしまおうという寸法です。
11:30に北岳山荘を出発。13:10に間ノ岳を通過。日本百名山に選ばれた山ですが、ガスの中だったため誰も写真を撮っていない。この後ライチョウが現れ、我々との距離を5m程に保ちながら50m程先導してくれた。
未だにガスは晴れない。
この日は風雨で、小屋の予約キャンセルが相次いだらしく、小屋仕舞いが近いこともあり、小屋の人に余った食糧を分けて頂いた。今晩は親子丼だ!
熊ノ平小屋から見た農鳥岳。農鳥小屋を仕切っているオヤジは強烈らしい。
9月23日
4:20に熊ノ平小屋を出発。
無明の岩峰から見た、やうやう白くなりゆくスカイライン。塩見岳が見える。
などと言っていると、ご来光が。
これが縦走の醍醐味らしい。
なるほど、平たくなった場所だ。塩見岳はすぐそこ、、、だといい。
富士が見える。
この後、塩見小屋方面から50人近くが狭い山頂を目指して登ってきた。すれ違うのも一苦労で、また落石されてもひとたまりもない。今回の山行ではヘルメットを持ち込んでいないのだ。結局、何事もなく塩見岳を下れたが、今頃山頂は大混雑だろう。
10:30に塩見小屋を通過、樹林帯を通って13:20に三伏峠小屋に到着。
9月24日
皆、だんだんと疲れがたまってきた様子で、靴擦れを起こすメンバーも。
雲がかかってしまった。月のもとには雲を、花には風を欲しがる古代人なら喜ぶだろう。
6:20に小河内避難小屋を、9:20に高山裏避難小屋を通過する。
ここを登れば荒川岳はもうすぐ、であってほしい。体力不足が表面化している。
このあたりは道が悪く、装備を背負った状態ではやや不安になる。
ここに荷物をデポし、荒川中岳へ。
山頂での一枚。やや天気が下り坂のようです。
下り始めるとすぐに荒川小屋が見え始める。14:10に荒川小屋に着いた。
椹島からのバスに乗るため、今夜は小屋泊である。他の小屋泊者は居ないため、ほぼ貸し切り状態であった。雨で濡れたテントから解放された今夜はよく眠れた。
9月25日
雨。よって沈。
9月26日
天候は少し悪い中、下山のために動き出す。4:30に荒川小屋を出発した。
少々見通しがわるい中の出発。赤石岳に向かう。
ガスの上に出る。「海みたい。」by梨元
赤石岳山頂にて。 赤石岳というが、特に石が赤いわけではなかった。
後は下山するだけです。なんとなく名残惜しい気持ちは、早く下山したいという気持ちに負けて、気持ち早足で下った。
下山路を振り返って一枚。心なしか、低山の森林とは少し違う気がする。
無事、椹島に下山。ここらあたりのアクセスは悪く、タクシーを呼んで帰った。
小林先輩はこの後、静岡の太平洋沿岸まで歩くらしい。これにはタクシーの運転手も驚きであった。
投稿:磯川
コメント
「謎の中年男性」って、誰や?糾弾!!