合宿 積雪期登山

GW立山合宿

投稿日:2021年12月16日 更新日:

※8月の剱合宿の前に行われたGW立山合宿の報告です。

文責:赤沼

参加者:赤沼(Ⅲ)、鈴木ほてし(Ⅲ)、吉田ガンジ(Ⅱ)、佐藤MK(Ⅱ)、佐山カメムシ(Ⅱ)

4月30日(金)

前日は終日豪雨。当日朝は早めに起きてパッキングを開始するが、荷物が多いためか皆かなり不恰好な形になる。ザックが重くカメムシとMKは1人でザックが背負えない様子。室堂駅でサオマンさんと合流しBCに向かう。テントを設営したのちワカンで雪練会場へ移動。雪練はつぼ足歩行で斜面登り降りを30分ほど行った後、アイゼンを履き登り降り、斜めの登り降り、トラバースの繰り返しを行う。その後悪路を選んで雷鳥沢ヒュッテ経由で周回するコースで散歩を行う。時間があるので滑落停止の格好だけテントの脇で復習する。その最中に雷を伴ったみぞれが降り始めたので慌てて各人のテントに避難した。夕食は1分パスタと「⻘い洞窟」。ウインナーの量が少々多い。特にパスタの量が異常に多い。カメムシがテント中にパスタをぶちまけた事件が印象に残っている。気をつけよう。

5月1日(土)

4時半に予定通り炊事開始。素晴らしい.α米とトマトのリゾット。チーズが欲しい味付けだった。つぼ足で前日と同じ斜面に登り、斜面途中でバケツを掘ってアイゼンを履く。アイゼン装着後9(3)Oʼclock、ダックウォーク、フラットフッティングなどを確認しながら斜面のやや硬いところを登り降りする。少し柔らかいがサクサクとアイゼンが入って気持ちが良い。8時頃から降雪。天気が悪化傾向だったが滑落停止とショベリングだけはやってしまう。滑落停止は全員姿勢はしっかり取れていた。ショベリングは埋没深約2m、斜度20度程度で一回。V字法で15〜20分程度で掘り出した。正確な時間を計っていなかったので反省したい。2回生はショベリングでかなり疲れた様子だったので9時50分ごろ各人のテントに撤収し休憩をとる。ほてし合流後テントを設営し、ほてしの歩行練習に同行する。テントサイトに戻ると強風で赤沼のテントポールが折れてしまっていた。ひとまず2回生がポールを外して潰してくれたらしい。ありがとう。雪練は中止し、全員で雪壁を作り直す。テント数が多いので時間がかかる。前日の壁が低かったのでみんな高い壁を作るが、それが翌日以降の悲劇をうむことになった。補強作業が一段落したら各人自分のテントに戻る。非常に湿った雪が降っている。今日はカレー。野菜を生で持ってくると調理に時間がかかるので、余裕がない時はやめたほうがいい。が、おいしかったのでよしとする。ジャガイモがシャキシャキしていたのはおそらく気のせいであろう。19時には各自テントに戻る。

5月2日(日)

前日からの降雪が続いている。テントの壁が埋まり狭いので除雪しようと起きて外に出ようとするも、入り口が埋まっており出られない。前室から雪かきが始まる。朝はコーンバターラーメン。天気があまり良くないのでダラダラしていたが、午後に向けて悪化傾向だと分かったので、昨日一昨日と雪練を行った斜面でロープワークを行うことにする。前日と同じ斜面でスノーバー横埋め、スタンディングアックス、腰がらみを行う、腰がらみは全員腰が高いそうで、たまにひきずり込まれる場面があった。その後負傷者を確保しながら移動する練習を行う。中間にサオマンさんを入れた状態で順次ビレイしながらTSへ。降雪がすごい。13時頃TSに着き、各人雪かきをして待機。5日に降雨が予想されるので4日下山を考え始める。炊事前に除雪。すでにテントは埋まっている。ポールがすでに一本折れており不安なので雪面を掘った上で壁を作ったのだが、今度は雪が降りすぎて、高い壁の向こうに雪を掻き出すのが困難になり始めた。雷鳥沢TSの最も風上側に幕営しているので、雷鳥沢を駆け上ってきた雪が全て入り込んでくる。まさに蟻地獄の底にいる気分。掻き出しても掻き出しても降り積もる雪、雪、雪。現世では善行を積んで、間違っても三途の河原などで石積みを強要されることのないように努めよう。夕飯はパエリア。水気が少なく、材料のバランスが壊滅していた。だがパエリアとしては美味しかったと思う。本物のパエリアを食べたことはないが…。明朝にかけて気温がどんどん下がる予報だった。雪かきでダウンを濡らしたらしくMKが寒がっていたので、ダウンを交換したうえで湯たんぽを作って渡した。季節に関係なく、装備の濡れには細心のご注意を。

5月3日(月)

昨晩から凍えるような寒さが続く。氷点下7〜8°C程度の予報。他のメンバーは眠れなかったのか動きがやや緩慢な様子。ラ王とカルパスの朝食。今日は室堂ターミナル経由で室堂山を目指す。ワカンを装着して雪練会場を経由して室堂山荘へ。ワカン歩行に慣れないためか2回生はややふらついているように見える。室堂山荘から室堂山へののっぺりした斜面を登る。地形図で予想していたよりも広く、続行を少し躊躇した。ルートどりが難しかった。2回生も含めて交代でラッセルを行ったが、慣れないためか2回生の消耗が激しい。特にカメムシがこのあたりから遅れ始める。山頂で休憩した後Co.2570付近から雪の大谷を眺め、新雪の中を室堂ターミナルまで降りる。派出所でサオマンさんと一度別れ、朝来た道を引き返す。室堂山荘〜ミクリガ池の間で道を間違え大幅に遠回りすることになる。2回生3人は死にかけの状態だったのもあり、TSに着くとサオマンさんが先に到着していた。しばしの休憩の後シート搬送訓練を見ていただくが、赤沼がシートベントを忘れテンパった挙句頭側の流動分散を忘れるなどグダグダな内容になってしまった。サオマンさん、すみません。そんなことをしているうちに天候が悪化したのでテントに引き上げた。夕食は高野豆腐で作る麻婆豆腐と、昨日余った乾物エビを使った炊き込みご飯。水分が全く足りず、高野豆腐がカチカチだった。四川省は湿気が高いらしいので、食べるものくらい乾燥しているくらいが丁度良い。きっと本場の麻婆豆腐はあんな感じなのだろう。炊き込みご飯も美味しかった。

5月4日(火)

5時10分にTS出発。6時半室堂山荘着。そこから登山道上を歩いて一ノ越小屋を目指す。途中東工大の事故現場を見る。硬ければアイゼンが必要かとも思ったが、しっかり蹴りこめているので安心する。一ノ越小屋は風が強く物陰に身を潜めた。風が弱まるまで待つつもりだったが、それも勿体無いので雄山稜線下部のミックスのところでアイゼン歩行の練習を行う。しっかり歩けているような気がする。大きな岩を乗り越して降りるようなところでは後ろ向きで降りた方が良い気がするが、その際のピッケルの持ち方がやや不安だった。風が弱まってきたので浄土山南峰に向けて出発する。アイゼンワカンをやってみたが、蹴り込みが不安で歩きにくい。できればやりたくないとおもった。2回生は気を抜くと踵が近くなるのが後ろから見ていると良くわかる。特に危険なこともなく南峰に到達した。帰りは一ノ越手前で登山道の方に降りてしまう。表面が多少硬くなってはいたがくだるだけならば問題はなさそうだった。日差しが非常に強く、気温も高かった。日焼け止めを塗っていない人は後日顔がえらいことになった。暑いのでカメムシの体力不足が顕在化してくる。遅いので浄土沢あたりでカメムシのザックを持って下った。最終的にはカメムシに返したが(MK「甘やかすのは良くないですよ!」)やはり、体力のなさははっきりとしている。テントを撤収して下山することにするが、撤収にも非常に時間がかかる。カメムシはバテているので先に行かせるが、本当に遅い。2回生の体力のなさを思い知らされた。室堂ターミナルはひどい渋滞だったが、なんとか全員同じ便に乗ることができた。

幕営地

奥大日

ザック

-合宿, 積雪期登山

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