こんにちは、2回生の谷野です。
京都大学山岳部のホームページを見ると、2019年4月10日でブログがとまっています(2020年2月現在)。
その記事も、2018年9月の縦走についてのものです。
「京大山岳部は2018年9月を最後に活動をやめてしまったのか」
とお思いになる方もいるかもしれません。
もちろんそんなことはないということは、山岳部関係者の方々はお分かりだと思います。
山岳部の部員は皆、面倒だから書かなかったのです。
しかし、これからの受験を乗り越え、晴れて入学することになる新入生がブログ一覧を見てどう思うか…一人も入ってこないのではないか…
と思い、僕は一念発起で、錆びついたこのブログページを再び動かすことに決めたのです。
第一歩として、2018年度後期〜2019年のGWまでの活動を紹介していきたいと思います。
それぞれの山行ごとの詳しいブログは後々順次アップされていくかもしれないですが、こればかりはわかりません。
それではいきましょう。
2018年11月 立山アイゼン合宿
メンバー 青木さん、川口さん、川畑さん、井ノ上さん、小林さん、🥬さん、小野尾さん、梨元、磯川、谷野
2日目 浄土山、龍王岳
龍王岳山頂にて。集合写真とは思えないばらつきです。
3日目 真砂岳
山頂はガス・強風、一番山頂っぽいものを写真に撮りました。
4日目 別山南峰 ぴーかんでした。
劔をバックに。何かが川畑さんの前を横切ったようです。
一言感想 後期入部の僕は初めての長期山行でしたが、ずっと晴れて
めちゃめちゃ良かったです。
2018〜19 妙高年越しスキー合宿
メンバー プーさん、青木さん、井ノ上さん、川畑さん、梨元、磯川、谷野(裏でおちょさんパーティーが火打アタック)
1日目 スキー場から京大ヒュッテへ
2日目 雪上訓練 井ノ上さんたちが作った雪洞の天井が落ち、雪煙の中に
2人が現れました。
3日目(大晦日) 三田原ワンデイアタック 沢を滑ることができました。フワッフワ。
4日目(元日) 1回生パーティーで笹ヶ峰アタック、ヒュッテの裏にイグルーをつくり、夜はビバーク訓練。地獄のように寒く、僕は最初にリタイア。熟睡した人もいました。
5日目 雪上訓練(雪崩捜索シミュレーション)
6日目 三田原雪洞泊 三田原山を登り、稜線近くに雪洞を掘って泊まる。
7日目 茶臼山アタック 朝起きると天井がだいぶ沈下し、僕は起き上がれなくなりました。ちょっと危なかった。外に出ると、
最高の景色、宇宙と街の明かりが見えます。
妙高、朝日、キンキンの空気、
朝日―――――――!!!!山岳部に入って良かったと思いました。
その後茶臼アタック、これまた最高。カナダみたいな景色を横目に歩き、真っ白な茶臼を登り、滑りました。
8日目 ヒュッテを後にし、下山。
一言感想 とにかく雪洞泊明けの景色と茶臼が、まさしく絶景でした。本当に良かったです。あと、写真には撮っていませんが、京大ヒュッテが暖かく綺麗で、良かったです。
2018年2月北八ヶ岳
メンバー 🥬さん、磯川、谷野
2018年3月 焼山スキー
メンバー プーさん、井ノ上さん、谷野(他の部員は朝日連峰縦走)
1日目 雨で入山せず。笹倉温泉に浸かったりまったりしたり。
2日目 入山、テント設営し偵察。
火山地形の独特な谷「焼走り」をいかに越えていくか、上回生が偵察しました。
3日目 天気が悪く、この日も偵察。
4日目 快晴!北面から焼山アタック
月と焼山とプーさん。かっこいいです!
明け方の月と焼山
途中の大岩
御釜までもう少し
御釜
これは僕のパソコンのデスクトップになっています。
井ノ上さんの年賀状か
登頂!
噴煙があがっています
そして滑り降ります
2019年GW 知床半島縦走
メンバー 青木さん、川口さん、川畑さん、井ノ上さん、🥬さん、梨元、磯川、谷野
4月26日 関西空港から釧路空港へ移動。この時僕が登山靴を忘れたことが発覚し、完全に絶望しました。泣きそうになりました。結局現地で買うことにしました。
摩周湖の方に移動し、1泊しました。KKRの保養所でもあるKKRかわゆというところで、1泊約2000円です。コスパ最高!かなりいいホテルでした。
4月27日 この日は1日かけて知床の入山口の方へ移動しつつ食糧などの買い出しやクマスプレーのレンタルなど準備を進めました。僕はmont-bellオホーツク店で登山靴とアイゼンを購入しました。3万円くらいに…ああ…。車で走っていると大きなエゾシカがいっぱい出てきて、知床に来たことを実感しました。
4月28日 いよいよ入山です。この日は羅臼岳に登り、三ツ峰を越えてサシルイ岳の前の二重稜線で泊まりました。
羅臼岳山頂はあまりの爆風で写真を撮れませんでしたが、オホーツク海と太平洋の真ん中を知床半島が伸びている景色はとても雄大で美しかったです。
4月29日 サシルイ岳〜知円別岳〜東岳北東の台地
太平洋に浮かぶ朝日 奥に見えるのはおそらく国後島
歩きます ずんずん行きます
硫黄山は雪の状態や時間的に断念しました。独特の姿に登る欲が掻き立てられます。
予想天気は5月1日から3日間悪いということだったので、翌日に下山することにしました。残念です。
4月30日 下山〜知床橋
下山には、知床名物、地獄の藪漕ぎを避けて通れません。300m進むのに1時間かかりました。半島の先端に近づけばもっと藪が濃くなるそうです。枝の上に乗りながら空中を進みます。
ヒグマの足跡もたくさん出てきました。ヒグマの気配がプンプン、獣臭いです。皆怖くなって、各々奇声を出し合いながら歩きます。かなりハイになっていました。
奇声をあげながら藪をかき分け、ヘロヘロです。突然、藪の向こうに工事用の重機が見え皆思わず叫びました。抜け出した!!!!!!!
整備された道に出て、海まで走りました。
結局ここは本来目指していた場所では全然ありませんが、それでもめちゃめちゃ嬉しかったです。海にはすごく大きなイカの死体が浮いていました。海岸で余った食料を調理したりトランプをしたりして車を待ちました。
結局その日全員が街に戻れたのは夜のことでした。熊の湯という羅臼の秘境温泉(無料)に浸かりました。その時はもうちょっといいところ行きたいなあと思っていましたが、今思い返すとヒグマみたいなおじさんがたくさん床にデーンと座っていて、なかなか面白かったと思います。
飛行機までまだ6日間くらいあったので、何人かはこの後北海道一周の観光ツアーをしました。僕はそのまま実家に帰りましたが、そのツアーのことを聞くと、皆全てを忘れた顔をして、「何も覚えていない」というばかりです。果たしてどんな旅だったのでしょうか。
一言感想 知床岬まで行きたかったですが、半分くらいでもとても濃い思い出になりました。海の上に半島が伸びている景色や動物たちの気配などは知床ならではのもので、鮮烈でした。この後の旅行のせいで皆知床はあまりいい思い出になっていないようですが、僕はとても楽しくて良かったです。
今回は2018年後期からGWまでの山行について一気に書きました。新歓までには他の山行も書ければ良いなと思ってます。
*🥬さん=井上ハクサイさん
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