常念岳東尾根

積雪期登山

12/18,19で常念岳東尾根に行きました。

メンバー:CL赤沼ヒモ(Ⅲ)、SL井上ハクサイ(Ⅴ)、佐藤MK(Ⅱ)、亀岡爺(Ⅰ)、田中文一(Ⅰ)

 

17日

入山時点で今シーズン最大と見込まれる寒波が予想されるなかで入山を決め、豪雨で視界の悪い高速を走る。
もう見慣れてしまったこの光景。どんなに苦しめられてもここで文句を言えないのは、運転席の背に龍神様の影を感じるから。

25時ごろゲート前に到着し、テントと車に分かれて就寝。

 

18日

ゲートからしばらく林道を歩いて入山。
暴風雪を覚悟していたら、以外に明るい。

なんて良い天気だろう。

しかし、快適な登山道歩きがいつまでも続くはずはなく、じきに藪漕ぎラッセルが始まった。

藪漕ぎってステキです。

亀爺と私は先頭を交代しながら藪漕ぎを楽しんだけれど、文一はスノボで足を痛めていたらしく、辛そうだった。文一はたぶんかなり我慢してついてきてくれた。
ゆっくり着実に高度を上げたが、夕方から天気が悪くなる予報だったのもあり、Co.1950手前の樹林帯で幕営地を探すことになる。

ヒモさんと亀爺が先に登って泊適地を見つけてくださり、昼過ぎには全員幕営地点に到着。
幕営地は四方が木に囲まれた風の少ない場所なのだが、笹藪は途切れないので、整地しようとすると薮が出る。盛り雪をしてごまかそうとしたが、結局笹のベッドの上に寝ることになった。

幕営地付近?

非常に寒くなる予報だったので、個人的には樹林帯内で泊まれて本当に良かった。
樹林帯内でも、火が無くなるとテント内は一瞬で冷える。覚悟していたとはいえ、夜のことを考えて憂鬱になった。

が、しかし、いざ寝てみると、、、なんということでしょう。
V6で5人が密着すれば外気温は関係ない。これが人の温もりというものか。
私も、そうやって周囲に温もりを与えられる人間になりたいものです。

すし詰めテントの暖かさに加えて前日までの睡眠不足もあり、無事熟睡。

 

19日

本日中の下山のためには、ラッセルのスピードを考えると樹林帯を出ることは困難であるとわかり、「ワカンラッセル練習」の目的でリミットまで登ることになった。

そういえば、今年のアイゼン合宿は非常に天気が良かったので、1回生は初めてのワカン&ラッセル。
でも亀爺はスイスイ進んでいく。

ハクサイさんのパワーラッセルも光る。
ラッセルが深くなればなるほど、嬉々として突き進む人たち。

文一も頑張ってくれた。

そして、吹雪くなかで写真撮影。

引き返し地点にて。近頃は山岳部にも写真を撮る文化が根付いたか。

下りの道迷いの心配があったので早めの引き返し。

苦労したラッセルも薮も下りは早かった、のだが、

藪で尻すべり

あと少しのところで、薮に迷い込む。
藪を避けようとして登りと違うルートをとったのがかえって仇となってしまった。

闇雲に沢へ降りてゆく

それにしても、ヒモさんと亀爺は嬉しそう。
薮に包まれた沢をダブルザックで笑顔で進んで行く。

現在地はかなりあやふやだったが、強行突破でなんとか林道に出た。

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樹林限界を越えられなかったためにそれほど強風にさらされることはなく、天気も思ったほど悪くはなかったですが、藪漕ぎとラッセルが充実していて良い経験になりました。
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記録:MK

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