比良 αルンゼ

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日程・行動概要:2022年5月28日・志賀ーαルンゼー志賀 

メンバー:K岡、MKさん、文一、スナメリ

車を止めてから大谷川沿いの林道をαルンゼ出合まで歩く。林道は崩壊している場所もあった。αルンゼ出合の直前で大きな堰堤の基部に出てしまった。仕方なくロープを出して左岸の急な斜面を登り、堰堤をまき上った。沢の高まきの練習にはなったかもしれない。堰堤の上にも林道があったが、どこで分岐していたのかわからなかった。

巻き上がった堰堤の上、中谷が右俣と左俣に分かれる直前にαルンゼを見出した。第一印象は「細っ!」という感じ。予想以上の細いルンゼに少し驚くが、出合から既に滝が二つ見えて早速登高意欲をわかせる姿だった。滝の基部でハーケンの打ち方、外し方を確認してから登攀開始。文一リードで5m滝と10m滝をまとめて1ピッチで登る。水流はほぼないが、岩は濡れているのでフリクションはあまり信用せずに登る。軟鉄のハーケンがよくきまった。10m滝の出口はホールド、スタンスに乏しくやや悪い。幸い一番の難所にリングボルトが打ってあったため安心して突破できた。フリーの岩場に比べてプロテクションの設置やアンカーの構築に時間を要し、1ピッチ通過するのに約1時間かかった。

ゴーロ帯を歩き、小滝をいくつか越えると4mくらいの濡れた滝に対面した。K岡リードで越えるが、適当なビレイ点がなかなか見つからなかった。最初にアンカーにしようかと考えたピナクルはスリングをかけて荷重チェックをした途端に大型百科事典くらいの大きさの岩塊となってぬけ落ちた。これをアンカーにしていたらと思うと冷汗がにじんだ。ルンゼ内の岩は総じてかなりもろかった。ルンゼの側壁に出た木の根にアンカーを二つとり、ようやくフォローしてもらった。

さらに登っていくと2段15mくらいの滝に出た。1段目は簡単そうだが2段目が難しそうに見えた。K岡リードでロープを出す。1段目を容易に越え、2段目。右側は濡れたスラブでプロテクションもとれそうになく、いかにも悪いので、左側のチムニーに登路をとる。体がすっぽり入り、純粋なチムニー登りができる。窮屈なチムニー内ではザックを腰にぶら下げ、ハーケンを打ち、大きめのカムをきめ、チムニー登りでジリジリ上昇。最後はチムニーを抜け出して足が流れそうなザレに移り、ようやく滝の上に出た。Ⅲ+~Ⅳ-くらいのグレードはあったように思う。αルンゼで一番難しかったピッチに思える。滝の上の残置ハーケン3本とボルト1本をアンカーにして後続を迎えた。

小滝やチョックストンを越えて登り続け、15mくらいの滝に到着。スナメリリードでロープを伸ばす。ビレイ点は側壁の木の根にとる。乾いた岩でⅢ級ほどの快適な登り。これがロープを出した最後のピッチとなった。

これより上は大きな滝はないがルンゼは急傾斜になり、段差を越える際にはお助けひもが有効に働いた。深いゴルジュの底を抜けると明るく開けたザレ場に出た。ようやくルンゼ登攀を終えた。左岸の小尾根にとりついて少し上るとクロトノハゲにでた。充実した登攀を終え、解放感に浸る。道行くハイカーに「どこから登ってきたの?」という目で見られながら登攀具を片付け、登山道を下って行った。

αルンゼ出合の5m滝と10m滝

2段15m滝の2段目。左のチムニーを登る。

15mくらいの滝。乾いた快適な岩だった。

記:K岡

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