西穂高岳

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日程・行動概要

2022年2月17日 新穂高~西穂高岳山荘

2022年2月18日 西穂高岳山荘~西穂山頂~新穂高

メンバー:赤沼ヒモⅣ 谷重スナメリⅡ 種田山頭火Ⅰ 斉藤ラムちゃんⅠ

 

2月の西穂高岳に行ってきました。

1日目、新穂高の駐車場に車を停めて出発。良く晴れていて、向かいの笠ヶ岳の谷筋までくっきりと見えます。

 

 

ここ数日降雪がなかったため新雪ではないものの、やや重めでアイゼンのよく効く雪をかわるがわるラッセルしていきます。

テント装備を担いだまま長時間のラッセルはかなり堪えるものがありましたが、快適な天候と景色に慰められます。

 

逆光のラッセル

 

2時間に1回ほど休憩をとりつつ、緩やかな傾斜の道をひたすらに歩き、13時ころ西穂ロープウェイから西穂山荘までの道と合流しました。

ここから西穂山荘まで40分ほど歩きますが、これが結構なアップダウンのある道で、すでに消耗しきった体にさらに追い打ちをかけます。

西穂山荘に到着すると、名物の巨大雪だるまが出迎えてくれました。西穂山荘で一服し、テント設営を開始します。

 

酒と雪だるま

 

テント設営が終わると2人ずつに分かれ、片方は丸山から独標の偵察、もう片方は水作りを担当します。

17時ころ偵察班もテントに戻り夕食の準備を開始します。今日のメニューは山頭火シェフお手製のポトフ。すでに下ごしらえしてきているため、10数分煮込むだけで完成します。美味しすぎて写真を撮ることも忘れて食べていました。

明日はお昼ごろから天候が崩れそうなので、早いうちに山頂まで行き、下山にはロープウェイを使うことも視野に入れます。偵察も含めたこのあたりのヒモさんの判断、冬山経験の浅い下回生にとってはたいへん勉強になります。

21時ころ就寝し、明日の早出に備えます。気温は低すぎず、風もない穏やかな夜でした。

 

2日目、3時に起床して出発の支度。お湯を沸かし、α毎にお茶漬けのもととお湯を注いでお茶漬けを作りました。生活用具をテントにデポし、アイゼンやピッケルなど必要装備をもって準備します。この日の日の出時刻は6時ころで、あたりは真っ暗。4時30分、ヘッドライトを付けて出発します。

西穂山荘から丸山、丸山から独標まではトレースがしっかりついていて迷う心配はなく、ヘッドライトの光でも安定して進めます。雪は固い雪面に柔らかい新雪がのっているような状態で、アイゼンもよく効きます。独標に着いたあたりで日の出時刻をむかえますが、分厚い雲が火の光をさえぎっていて、あたりは薄暗いまま。待っていても晴れることはなさそうだったためこのまま進むことにします。

 

独標を過ぎ、山頂へ向かう

 

独標を過ぎると次第に明るくなり始め、ヘッドライトを外します。西からの風が強く視界も悪い中、前方に見える西穂の山頂と奥に連なる穂高連峰のどっしりとした山容が見えます。

 

山頂へ

 

山頂直下の雪壁をダブルアックスでよじ登ると、西穂山頂の標識が見えてきます。展望はなく、四方から風が吹くつけてくる中のんびり休憩する余裕もなく、記念撮影をして早々と降りることに。

 

山頂にてうずくまる三人

 

下りも緊張する場面が続きますが、高度が下がるほど風も穏やかになり、足元を確かめながら一歩ずつ慎重に下ります。独標、丸山と順に通過し、10時30分頃西穂山荘のテントサイトに到着します。12時までにテントサイトを引き上げなければならないため遅いでテントを撤収し、西穂山荘を発ちます。西穂山荘ロープウェイ駅まで歩き、帰りはロープウェイにて下ります。昨日散々苦労して上がってきた道をたった10数分で下ってしまうのはなんだか奇妙な感じもしましたが、2月の西穂を事故なく帰ってこれたため、非常に達成感のある山行でした。

下り 眼下には上高地が見える

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