2024年度劔合宿@源次郎尾根

日程・行動内容

2024年8月7日~8月10日(源次郎尾根は8月8日)

メンバー:パーティ1 ☆ポンティⅡ、ジェームズⅡ、バイデンⅠ、カンタⅠ、トウカⅢ
     パーティ2 ☆ハンケツⅡ、ラクガイⅠ、ドロップⅢ
     パーティ3 ☆クイニゲⅡ、イチゾウⅠ、ラムⅢ
*☆マークはパーティリーダー

毎年恒例の劔合宿にて、いわば山岳部員としてのイニシエーションともいえる、源次郎尾根に登ってきました。
まずは前日のことから。
前日の段階で、DT・ヤンバルが体調不良。大事を取って、源次郎には参加しないことに。突然ではあったが、メンバーを変更して、パーティ2とパーティ3が、ともに4人パーティから3人パーティに。結果的には、1回生、2回生、3回生が1人ずつのパーティとなり、パーティ内のバランスはいい感じ。
明日に備えて、就寝する際、当日の計画が「午前1時起き、午前2時発」だということで、午前1時なら結露もないのでは?という安直な発想から、夜は部員の約半分がテント外で寝た。外は意外と気持ちよく寝られた。(他の登山客からは小言を言われていたようだが、苦笑)
さて、ここから当日のことである。


ドイツ詩で詠んだ、「Sternen Zelt」を思い出す、綺麗な星空。全員準備して、午前2:00から午前2:30の間に全パーティ出発。
前日警備隊の方から、源次郎までの雪渓は安定しているとの情報を聞いていたため、雪渓に降りる場所を慎重に見極めながら、登山道を進む。毎回思うが、雪渓までのガレ場はそこそこ怖い。暗いし、左手には崩れた雪渓があるし。そうこうしているうちに、雪渓につき、アイゼンに履き替え、源次郎のとりつきまで、雪渓を下る。
暗いので、目印となる大きな岩は見えなかったが、平蔵谷はわかったので、雪渓から降り、とりつきへの準備をする。クイニゲたちは、ヘッデンでとりつきまで進んだが、ポンティらは、もうちょっと明るくなってから進むことにして、小休憩。パーティ1とパーティ3は源次郎尾根を正面に見た時に右側のザレ場から、パーティ2は左側からアプローチを開始(正規ルートとされるのは、おそらく左側)。パーティ1はザレ場を上がる中、思ったより足場が悪く、

落ちてきた石が、最後尾のポンティの手にあたる。まあまあ痛いが、微量のアドレナリンでカバー。多少の藪漕ぎを終え、パーティ2、パーティ3に次いで、とりつきにつき、ついた順に登り始めた。(後日談ではあるが、全パーティとも藪漕ぎをしたみたいだ。来年こそは正規ルートで、楽に上がりたいもの)。Ⅰ峰まで、特に詰まることもなく、お助け紐もロープも存分に使い、安全かつ楽しく登っていった。Ⅰ峰の時点で、パーティ1は8:00過ぎだった。なんやかんや、全パーティがそこに集結していたので、間をあけるためにも休憩。そこから、Ⅱ峰までも順調。まるで問題はない。そうして、パーティ1がⅡ峰についた段階で、最も先行しているパーティ2が懸垂下降を終えるところで、これからパーティ3が懸垂下降を始めるところだった。しかし、パーティ3の懸垂に、思ったよりも時間がかかった。ロープワークに慣れているパーティだったので、意外だったが、かなり扱ったこともあって、頭が回っていなかったのだろう。Ⅱ峰で約1時間ほど待ったのち、満を持してパーティ1の懸垂下降。5人と最大人数であったが、30分ほどで懸垂終了。ひとえに1回生のロープワークが速かったからだろう。素晴らしい。Ⅱ峰を超えれば、頂上は目と鼻の先。パーティ3とパーティ1はほぼ合体していたので、下回生に気を配りながらも、ほぼ無心で登ると、11:30、頂上に全員揃った。晴れていたため、景色は最高だったが、日差しが強い。これは「暑い」ではない、「熱い」だ。すでに丸焼け状態ではあったが、早々に8人で写真を撮ってもらい、降りることにした。

下山後、上回生から厳しい指摘をいただくこととなった。まだまだ自分には上回生としての意識、リーダーとしての意識が足りないのだということを実感した。
ただ、そのような気づきを得られるからこそ、毎年行う意味があるのだと思う。来年は、現在の1回生にリーダーとして登ってもらうことになるので、それまでに「あるべき上回生」としての姿を見せられるようにする。

総じて、いい山行であったことには間違いない。

最後に、途中でみんなが撮ってくれた綺麗な写真を載せて、本稿を締める。

P.S. 重くてもスイカは持っていく価値があるほど、おいしい。

 

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