すべてはタイミング!どうも、小田DTです。
剱合宿のプレ山行として、立山の龍王岳で「I峰東面フランケ」と「南壁C稜」のアルパインクライミングを楽しみました!昨年フォローで参加したDTとハンケツのリード挑戦山行です。
メンバー:CL小田DTⅡ SL加納ハンケツⅡ 梅田Ⅰ 勝又Ⅰ
DTとハンケツは夏休み開始から共に2週間以上山の滞在の予定。その前半戦の山場がこの龍王岳であった。越百川の沢登りを終えた2人が快活を渡りあるきながら中央アルプスから室堂まで移動。なぜか背中には4人分の共同装備が担がれておりザックはパンパン。通りすがりのおじさんズに驚愕されお小遣いを頂く。おじさんに感謝しながら富山のラーメンやます寿しを堪能。
雷鳥沢で梅田・勝又と合流。1回生には飯の買い出しを頼んであった。買い物場所を聞いたら、なんとスーパーの他にアマゾンで注文したという。Z世代すぎる。
「Ⅰ峰東面フランケ」
Ⅰ峰東面フランケは聞きなれないルートだが、登山大系に載っている。有名な東尾根ルートは一峰までフランケ右稜を行くが、このルートは左稜の切り立ったスラブを何段も登る。と聞き、取付きまでまで行くも驚愕、70°以上ある。これはスラブというよりフェースではないか。
ハンケツとDTが交互にリードする。スラブ横の凹角を登ったり、スラブ上のクラックを登ったりと色々なルートを楽しめる。Ⅰ峰直下のスラブは巻く予定だったがハンケツが挑戦することに。途中でフリーでは行けないと判断し、エイドへ切り換える。手持ちや残置のハーケン、カムを使い、自作あぶみを掛け替えながら初エイドながら見事突破。そのリード姿は輝いていた。痺れた。1回生にはエイドの良い経験になり、DTは大好きなハーケン回収を楽しんでいた。DT曰く、エイドの醍醐味は、すべての足場を効率よく回収しながら登攀していくことだそうな。
Ⅰ峰から先は東尾根ルートと重なりノーザイルで山頂まで抜けた。
「南壁C稜」
龍王岳本峰の南壁には岩稜が何本もあり、大きな尾根がA稜からE稜まである。C稜はピナクルやエビの尻尾岩がありスリル満点の最高ルートだ、、がこの日の感想はあまり芳しくない、、
朝起きると小雨が降っていて普通に萎える。取付きまで行くと雨が上がるも、巨大ナメクジがたくさん岩に張り付いていた。屈強な部員たちから次々と悲鳴が上がった。登山道からD稜とE稜を確認しトラバースして岩稜に取付く。最初のピッチはDTリード。攻めようとした凹角に敗退したり、ザイルが屈曲したりし、めげそうになる。ふと見上げた右の岩稜にエビの尻尾岩を発見。どうやら取付きを間違えてしまったようだ。泣きっ面に蜂である。ここは名もなき支尾根であった。エビの尻尾岩なんか目もくれず未到達の岩稜を登ってやるぜと多少の強がり。そのまま登るも簡単な3ピッチであっけなく頂上付近までついてしまった。1回生は踏み跡を辿ってさっさと山頂に行ってしまったが、物足りない2回生はちょっとした岩もボルダームーブで登ろうとする。無念。スリル感もあまりなく時間も早く終わってしまい反省。
さっさと下山することにし、テントで酒を飲み飯を食い爆睡し、翌日からの剱合宿に備えたのであった。
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