こんにちは、2回生JAMESです。
劔合宿後に北アルプス薬師沢に沢旅に行ってきました。
メンバーは
JAMESⅡ(CL), 判決Ⅱ(SL), ぽんてぃⅡ, クイニゲⅡ, 洛外Ⅰ
劔合宿を終えて、富山で風呂に入る者があり、医者に行くものがあった。下山日はそうして思い思いに 休んでいたが、台風が東北地方を横断する関係で2日目、3日目の天気が悪そうである。翌日、2日で下 山することを目標に入山、洛外が信じられない重さの個装を持っていこうとしていたので慌てて軽くさせ た。初日は薬師岳の山頂まで一旦登り上げるのだが、みな合宿の疲れがあるのか時間がかかってなか なか渋い。それでも誰もバテたりすることなく登りを終え、薬師の山頂へ、ちょうどTJARの先頭ランナー が居たらしいが、多分気付かずすれ違ってしまった。山頂からは登山道を外れて東南稜に入る。登山道 外と言えども藪漕ぎは一切なく、快適に進んでいく。南稜カールを見下ろす所で大休憩をとった。カール 底へ下りたいという者が自分以外にも一人でもいれば行ってみようと思っていたが、誰も手を上げてくれ なかった。残念。
14時過ぎ、右俣の下降を開始する。稜線からしばらくはガレの大斜面で不安要素だっ たのだが、実際は結構安定していて、落石コールは一度も出なかった。標高2550m地点で湧水があり、 水が流れるようになったので各人沢靴に履き替えてなおも下る。源頭からキャンプ地までは高山植物の 咲き誇る美しい流れだった。
初日中に左俣との出会いまで下りるのは流石に厳しそうで、標高2200以下 では両岸の等高線が狭くなっていたため、17時には下降を打ち切り、ガレ沢の流入してくる場所の河原 をキャンプ地とした。薪が手に入ったので判決が火を起こしてくれた。泊沢初めての人たちに焚火を見せ られたのはよかった。
12日は3:30に起床し、薄明のころに出発した。地形図の通り、両岸が立ってゴルジュが出てきてもおか しくないような雰囲気が漂うが、苦労するような地形は現れない。30分程下降したころ、なんと目の前にボロボロに崩落した雪渓が現れた。雪渓はもうとっくに消えているだろうと考えていたので身構えたが、 左岸にテラスのような地形があり、容易に巻くことができた。
その後は特に問題もなく、1.5時間で左俣出会いへ、朝早くから釣り人がいた。左俣に入ってからもしば らくは平和な沢歩きが続いた。洛外は釜を見つけると大喜びで泳いでいた。ようやく陽が当たり始めたこ ろ、中部連瀑帯に入る。最初の滝は左岸で容易に巻けそうだったが、せっかくなので偵察してみる。ぬめ りが酷くて水線は厳しく、無意味にスラブ状の場所を登った。2つめの滝は御在所のマイナス滝のような 形状で、泳ぎと右岸登攀でも越えられそうだったが、気温が低いのと明らかに右岸巻きが楽そうだった ので却下。
以降の滝も登攀が強要されるような地形はなく、案外に水が冷たかったこともあって結局ロー プを出すことなく越えてしまった。連瀑帯を抜け、北ノ俣岳北側に突き上げる枝沢を見送ると源流部にな る。流れは沢というよりは小川というほど穏やかになり、同時に森林限界を越えて両岸に花畑が展開す る。
この時点で時刻は9時、下山のめどが立ったことから、ここで昼食のそうめんをつくった。楽園のよう な源頭には2時間弱も滞在し、北ノ俣に至ったのは12時ちょうど。登山道の下りには途中でトランプで遊 んだりして4時間を費やしたが、全員元気に下山した。
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