メンバー:CLスナメリ SLトウカ ハンケツ
時間記録:2023/8/28-31
1日目
6:00 駐車場
7:00 千尋滝落ち口
15:00 TS
2日目
6:30 TS
16:00 淀川小屋
3日目
6:30 淀川小屋
7:00 花之江河入渓
8:30 引き返し
9:30 脱渓
11:30 宮ノ浦岳
13:30 新高塚小屋
4日目
9:00 新高塚小屋
12:30 荒川登山口
行動内容:
1回生の頃から行きたいと思っていた屋久島。山岳部である以上、「沢登りでリーダーとして行きたい」と温めてきた。3回生になった今、そんな情熱はカケラほどしかないが、何度も口にしてきた以上実行しなければ締まりが悪い。トウカ、ハンケツの3人で練習計画の東の川(トウカ不在)から取り組むことになった。
屋久島へ
関空から鹿児島までのフライトで、ライター、メタ、文化焚き付けが一網打尽にされた一行。翌日のフェリーまでにすき家、「君たちはどう生きるか」、快活クラブで各々士気をあげる。フェリーにて、快活で当然のように快活であった一同は就寝。屋久島着。
入渓点へ
徒歩にて最寄りのスーパーで食糧調達。1時間に一本ほどのバスで入渓点最寄りのバス停へ。島の不便さを感じる。入渓点である駐車場までの道のりは遠い。途中、夕食を求めてお店を探すもほとんどない。島の不便さを感じる。閉まっている弁当屋を見つけ、ダメ元で訪問。空腹の旨を伝えると、急遽3人分の弁当を用意してくれた。駐車場までの登りを終え、弁当を食べる。高台からは夕日。空きっ腹に島の優しさ温かさが沁み、一同涙。高台から見える千尋の滝は迫力十分。幸い水量はそこまで多くはない。明日入渓できるだろう。そのまま就寝。空には望月。望郷。一同涙。
入山1日目
千尋の滝の下へ、流石の迫力。左岸巻き。懸垂で落ち口に降り立つ。いきなりの巨岩と水量に驚く。出てくる滝はいちいちでかく水量があり直登は不可。しかし巻きは容易だった。巨岩を越えるため弱点を探して縦横無尽に歩き回る。時間も体力も使いなかなか進まない。特にトウカのザックは重そうだ(沢にマカル)。激しい水流の長い巻きに入る前にCo.753辺りでテンバを探すことに。淵の長い10m滝手前にて泊適地を見つける。徐々に雲行きが怪しくなっており、急いで焚き火。焚き付けがほとんどない中、未熟な着火技術を駆使しなんとか1食分の熱を得る。それなりのものを食べているうちに降雨。未熟なツエルト設営の元、雨を避けた気持ちになる。就寝。浸水。寒い。上空の鬱陶しいツエルトの水たまりを時折足で蹴り上げることでなんとか熱を得る一夜。
入山2日目
疲労困憊の一同。震えながら朝ごはんを済ませ、早々に行動開始。昨日と比べ水量が明らかに多くなっている。淵の長い10m滝は右岸から巻く。その後は水流が強く水線突破の厳しい区間が続く。右岸の薮を長く巻く。何度も出てくるスラブのトラバースが怖い。フェルトをきかして慎重に歩く。巻き終えると岩の大きさは次第に小さくなってくる。歩行にそこまで苦労はない。登山道との合流点をこえ、あとは淀川小屋まで詰め上がるのみ。空も次第に晴れてきて、足取り軽く遡上。コンパスを覗くと明らかに進行方向が違う。大きく三股に分かれている箇所で一つ南の沢に入った模様。尾根を越えてなんとか正規の沢へ。さっぱり現在地がわからない。GPS頼みのスナメリのスマホの充電はゼロ。なだらかな地形、鬱蒼とした木々の中、地図読みの未熟な一同はあてもなく、足取り重く遡上。晴れているのも暑いばかりで鬱陶しい。最後の希望であるトウカのスマホを開いてみるとなんとGPSが生きていた。さすがマカルの物量。現在地を特定し、なんとか淀川小屋へ。小屋の中、暖かなシュラフで就寝。あれだけ言ったのにシュラフを持ってこなかったトウカはゾウ足を頼りに震えて就寝。マカルの中にはいったい何が、、。
入山3日目
相も変わらず天気が冴えない。昨日の増水の仕方を鑑みても、天気が安定しない中、沢でもう一泊するのは不安であったため、小楊子川右俣の遡行はやめ、花之江河の往復に止めようということでパーティー内の意見は一致。登山道からそれて藪を下っていくと、徐々に開けてきて綺麗で上品な沢となる。そびえ立つ大きな岩がところどころにあり、くぐって越えるのも楽しい。天気が良ければさらに開放感のある沢だっただろうに、それだけが悔やまれる。しばらく歩くと傾斜が増し、歪な岩がゴロゴロした渓相に加齢臭を感じる。キツくなる前に引き返しを決断。上品な沢へ戻る。再び登山道と合流し新高塚小屋を目指す。ボロガッパに雨具としての機能を求めるのは間違っていた。全身中までびっしょりと濡れたまま宮之浦岳を越える。もう新高塚小屋に到着するというころに晴れ間が見え出す。新高塚小屋に着く頃には快晴になっており、各々服を乾かす。小屋には、淀川小屋から行動を共にする男女6名の笑い声の響く大学生パーティ、寡黙な男1人、寡黙な我々3人パーティが一緒だった。この男はのちに吉田寮生と判明、、。就寝。
入山4日目
荒川登山口まで歩く。途中縄文杉などがあり雨の中歩く多くの観光客とすれ違う。傍を流れる川の水流の強さに、屋久島沢の本気を感じる。脱渓していてよかった。登山口からバスで温泉へ。屋久島に来て以来初めての癒し。しかし、我々が情報から隔離されている間に屋久島近海には台風が。通常のフェリーの運航は中止とのこと。飛行機を予約している以上鹿児島へ帰らなければならない。焦りを感じつつも翌日港で確かめることに。その後、居酒屋へ。屋久島の海の幸、山の幸。お酒。台風への不安は忘れ、気持ちよく開放感に浸る。寝場所を求め歩く。外は雨。歩いた先にはランドリー。良くも悪くも開放感のあるランドリー。一晩中灯は絶えず、人の往来もあるがしょうがなく就寝。屋久島に来て以来、最も寝苦しい夜を過ごす。
帰路
朝起きて港へ。高速船であれば鹿児島まで行ける模様。値段は倍以上するが仕方ない。最後に温泉に入り鹿児島へ。翌日のフライトまでにステーキ、「アステロイドシティ」、快活クラブで各々活力を取り戻し、京都へ戻る。
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