メンバー:スナメリIV 亀じいIV ハンケツII ヤンII クイニゲII
時間記録:9/13-19
1日目
5:30 駐車場
6:00 入渓点
6:45 二俣
13:00 20m滝
15:30 テン場
2日目
5:30 テン場
6:45 コル
9:30 本谷出合
14:30 三光渓出合
16:30 四稜温泉
3日目
6:30 四稜温泉
10:00 雪白渓出合
12:30 新興温泉
14:00 駐車場
最初は軽口で言っただけの台湾遠征。気づけば2回生に背中を押されていた(囲われていた)台湾遠征。もはや引き際を失った台湾遠征。ゴールデンウィーク四国沢以来に重い腰を上げ、計画を立てることとなった。院試後の楽しみとして位置付けたこの計画は院試から約1ヶ月後に実施(亀爺のせい)。後ろに各々予定が詰まっており、2つの沢登りを実施した後、ゆっくりする間もなく帰国しなければならない。いまいち期待感だけに振り切れないでいたものの、日本出発の数日前からは異国で待つ沢に気分が高揚した。一方その頃沖縄近海では、期待と同調するように台風発生。我々の滞在期間中に台湾に最接近する予報。しょうがないので2泊3日の三光渓を出来るだけ早く実施し、増水時に実施不可の瓦黑爾溪を諦め、観光にしようと2回生に提案。ハンケツの手には、すでに付箋付きの「地球の歩き方」があった。
13日 三光渓入渓前日
桃園空港で一泊後、なんとかレンタカーを借り食糧調達。朝市で無作為に野菜を抽出。味付けはキムチのみ。主食はイーメン。亀爺を拾った後、台湾独特の交通マナー、台湾に適応できていないナビに翻弄されながらも、追加の食料を買い、ようやく入渓地点へと軌道に乗る。ずさんな食糧計画、天気、極東の地ニッポンからスナメリを追い詰める不穏なメール、不安は多いが入渓すればもはややり切るのみ。情報から逃れるべく高度を上げる。やっていること、細い山道、異国感は全くない。入渓点近くの駐車場で就寝。幸い無人小屋の屋根の下で雨を避けることができた。
14日 三光渓入渓1日目
天気は曇り。駐車場からやけに長く急な歩道を下降する。帰りを思うと少し憂鬱。入渓後、少し歩いて左股に入る。沢は細く、ゴルジュ内も草木が鬱蒼としている。倒木にも助けられながら遡上。途中泳いで取り付く厄介な5m滝が出てきたが、ハンケツ、スナメリ敗退後、亀爺のエイドによって突破。この度新調したスナメリの隠し玉「クリフハンガー」の出番はなし。その後も、チョックストーン下での超重量級ザックとの格闘、不親切な巻道などによりペースが上がらない。予定ではコルを超えた先をテン場としていたが、泊適地に着く前に日が暮れるだろうということで、コル手前で一泊する。都合よく、寝るのに申し分ない河原を見つけた。亀じいと湿った木材との格闘の末、立派な焚き火を得る。夕食のキムチ鍋は肉団子
頼みであるように思われた。そして、遠雷の音。思い出される去年、屋久島の雨夜。1年前と変わらず稚拙に張られたツエルトの下、雲間から覗くわずかな星に一夜の平穏の願いを込めて就寝。
15日 三光渓入渓2日目
目標は四稜温泉。翌日思うように進まなかったため、長時間行動が予想される。が、スナメリの祈祷の結果、快適な睡眠を得た一行にとっては簡単なことのように思われた。朝一から沢の詰め上げのため藪漕ぎ。独特な植生の四方八方の緑に、ルーファイに戸惑いながらも少し異国探検感。コルに出て、すぐに再び藪へ。降った先には突然のスラブ。やけに長く怖いが、草つきを頼りに降る。スラブを超えても斜めに切れた微妙な下降が続く。本谷と合流し、15mほどの滝を2つ、懸垂と巻きで突破。沢が開けてきてゴーロが続く。開放感のある長いゴーロをのんびりと進みながらも、しだいに温泉到着に焦りを感じ出す。突然のゴルジュ。水量も多く、飛び込みと泳ぎを何度と繰り返す。体の冷えと疲労により温泉への期待は高まるばかり。心身の温泉欲求がピークに達した頃、予想より早く温泉へ到着。直行。今一歩、、。支流から熱湯が流れており、シャワーとしてはちょうどいい。しかし、湯船にするには沢の水温に負けて温度が足りない。それなりに楽しんだ後夕食。カレーイーメン。カレー味はうまい!イーメンは良い麺!!我々のツエルト設営技術ではツエルトはもはや意味をなさないと悟ったのか、正に天を仰いで就寝。
16日 三光渓入渓3日目
いきなりの着水、長くはないが台湾沢らしい規模の大きなゴルジュ。降りであることに安堵。天気もやけに良く、気持ちよく下降。台風とは、、。出合から少し遡上し、新興温泉へ。この日の巻き道は総じて危険な場所が多いが、ロープが張ってある。けばだっているもの、支点が不安なもの、1つとして信頼できるものはないが、数はある。遡行終了点である新興温泉は期待を裏切らない温泉だった。軍手を忘れて無数の軽傷を負った皮膚を癒す。3日分の汚れと疲れを流した。ひとしきり湯船に浸かった後、駐車場までの歩道の急登で3日分の汗をかき山行終了。台湾らしい森林、台湾らしいゴルジュ、滝の突破、泳ぎ、ゴーロ歩き、全体を通してバリエーション豊かで大満足の沢だった。 宜蘭へおり開放感に浸る。ホテルでシャワーを浴び、夜市で食べ歩き、飲み、ホテルに戻り気持ちよく就寝。幸せいっぱい、笑顔満開。
17~19日
1人として瓦黑爾溪へ行こうと言い出す輩はいなかった(亀爺が何か言っていた気もするが無視した)。観光。台湾の歴史に触れ、文化に触れ、人の優しさに触れ、スイーツ巡りをするJKの心に触れ、山岳部らしからぬ綺麗で活力のある観光をした。心残りは、マンゴーの産地玉井で食べたマンゴーシャーベットにのっていたマンゴーが冷凍のマンゴーであったこと。芋圓。ジェームズのナイフ、、
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