京大山岳部とは?

活動内容

多くの方は「山岳部って何をするところ?」といった疑問を持っていると思います。
ずばり!それは山で遊ぶ部活なのです。
そうすると、「山の何がそんなに楽しいの?」と疑問を持つと思います。
山に行って、ただ登山道を歩くだけだと思っているだけではそのような疑問を持つと思います。しかし、実際は違うのです。山には多くの楽しみ方があるのです。そして、とても刺激的な体験をできるところなのです。
では、実際にその楽しみ方を見ていきましょう。

・ロッククライミング

・冬季クライミング

・沢登り

・雪山

・山スキー

・海外登山

上に挙げたものが僕らが活動している内容です。名前だけではわからないと思うので順番に見ていきましょう。

ロッククライミング

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ずばり、岩を登ります。爽快感や達成感があり、非常におもしろいジャンルです。


最初は怖く感じるかもしれませんが、上達していくうちに岩を登ることが快感に変わります。難しいと思っていたところ登り終えたときの感動は何物にも代えられません。周囲の景色が目に飛び込んでくると、それまでの世界観が変わるような体験を得られます。

冬期クライミング

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冬場に行うクライミングのことで、氷や雪、岩を登っていきます。これもまた達成感ややりがいといったもの感じられる面白いジャンルです。

夏とは全く表情の違う冬山にはよりやりがいのあるクライミングがあります。岩だけでなく、冬の主役である雪と氷をあの手、この手で対処していきます。そのために特別な道具を用いて、厳しい環境の中を進みます。ここにはロッククライミングとは一味違う面白さが待っています。

沢登り

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川の源流部を目指して、沢の中を登っていきます。夏にはもってこいの楽しいジャンルです。

森の奥深くを沢をたどって目指します。そこには滝や大きな岩壁、プール状の地形が待ち構えています。自然の道である沢をたどって行く面白さは探検するかのようです。まだまだ、あなたの知らない世界が山には眠っています。衛星画像だけで世界を知った気になってはいけません。

ちなみに、称名廊下というゴルジュ(沢の地形)は、2013年まで日本最後の未踏の地と言われていました。それほど沢というのは山の懐の奥深くなのです。

冬山

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雪の山を登っていきます。厳しい環境にやりがいを覚えるだけでなく、変化に富んだ世界には感動を覚えることができるジャンルです。

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冬山は厳しい世界です。だからこそ、そのゴールには大きな達成感があります。その魅力は僕らを病みつきにさせます。その魅力にはもう一つ大事な要素があります。それは景色の美しさにあります。冬山はまさに岩と雪の世界です。この美しさは他では見ることができません。冬山の魅力に是非一度触れてみてください。

山スキー

山の中でスキーをします。ゲレンデにはない変化と面白味があり、滑走時の快感がたまらない非常に楽しいジャンルです。

山の中には圧雪されていないフワフワな新雪やならされていない様々な起伏があります。ゲレンデでは楽しめないワイルドな滑りがそこには待っています。滑走時の爽快感は日常の生活には全くないものでしょう。

海外遠征

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海外の山に登りに行きます。日本にはない巨大な山や壁などに挑戦する刺激的な山登りです。

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海外には日本にない山の要素があります。とてつもなく大きな山や沢、壁といったものや、全く様相の異なる環境の山などです。これらの場所にはそこでしか体験できない刺激で感動的な体験が待っています。
近年では、24年夏に台湾で沢登りをしました。他にも部員個人でインドネシアやマダガスカルで登山をしたり、海外旅行に行ったりしています。

練習・年間スケジュール

練習

授業期間中は土日+平日1日に金毘羅山または比良山系の沢でそれぞれ岩登り、沢登りの練習を行います(日帰り)。金毘羅山、比良山系の沢は我々が足繁く通っているゲレンデ(練習場)です。山に行くための技術を山に行って鍛えていきます。1ヶ月に1回程度一泊二日の山行を組んだりもします。

長期期間中に授業期間中に鍛えた技術をもって、本番の山に挑戦します。(いわゆる本チャン)

また座学についても気象や技術、雪崩や事故といったレクチャーを講師を決めて適宜行います。

年間スケジュール

授業期間中は土日を利用して練習し、春、夏など長期休暇中には一週間程度の長い山行(合宿)を行います。

参考までに、2017年度は以下のようなスケジュールでした。雰囲気はブログを見てください。

山行名 内容
4月 新歓山行 関西周辺でハイキング、クライミングをしたり、ヒュッテへ行ったりしました。
5月GW GW合宿 雪の残っている山でスキーをしました。(1回生は除く。)
6-7月 沢登りなど 関西周辺の沢を登りました。暑い時は沢ですね。
8月 沢合宿 6,7月の沢登り、岩登りの練習の集大成です。ナルミズ沢というところに行きました。
8月 劔合宿 劔岳(標高2999m)へ行きました。一般の登山道でなく、バリエーションルート(クライミングなどの要素のあるルート)へ行ったりしました。
9月 縦走合宿 高山を一週間近く縦走しました。初めての1,2回生のみ山行です。
11月 アイゼン合宿 一回生には初めての雪山でした。雪山での技術(歩行、滑落停止、確保、)を身につけました。
12月 スキー合宿 数回ゲレンデでの練習の後、笹ヶ峰の京大ヒュッテを拠点に山スキーをしました。
2月 八ヶ岳合宿 アイゼン合宿からステップアップした雪山登山をしました。景色が素晴らしかった。

山行計画

合宿を含め各山行には入念にを準備します。まず個々人がプランを提案してメンバーを募集します。

そして各パーティー内でルートやその山域のその時期の気象の特徴、想定される事故などについて資料を収集しミーティングを重ね、また同時に達成目標を設定して練習を行います。

それを全体会議の場である毎週の水曜会で数回にわたり検討を行い、承認されれば山に行けるということになります。

このように、山行の計画をメンバー内で確認し、知識を集め、経験豊富なOBに意見をもらうことで、安全性を高めています。

京大Q&A

Q.高校では文化部で山に関しては全くの初心者ですけど、山岳部でやっていけますか?

A.もちろんやっていけます!部員の中には大学から山を始めた人がほとんどです。技術や安全面に関しても経験豊富なOBの方が教えてくださるので安心です。

 

Q.学業との両立はできますか?

A.両立できます。基本的に毎週水曜日の水曜会(会議)と週末の土日に活動するので、その他の時間にバイトや勉強はたっぷりできますよ♪ 本人のやる気次第ですね。

 

Q.山岳部の活動に必要な経費はいくらくらいですか?

A.ほとんどの装備(ウェアや靴以外)は部の装備を貸すことができるので、1人で山道具を揃えるよりはかなり安く揃えることができます。また、合宿などの食費・交通費は自己負担となります。日数、山域によりますが、一回の合宿(長期休暇に行う大きな山行)で1万円ほどです。

 

山岳部室(通称、ルーム)の場所

西部構内、ルネ南隣のサークル棟、B棟2階にあります。B棟の階段を登って、すぐ左手となります。
BOX棟B-Cube 2階のB201です。山岳部の新歓ビラがドアに貼ってありますので、すぐに分かるかと思います。

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アクセスマップ

毎週水曜日の夜18:30から、部会が開かれていますので気軽に来てください
(たまに時間や曜日がずれるので事前にメールを下さると確実です)

最後に

御覧のように山岳部は結構忙しいクラブです。さらに、残念なことに金銭面でもそこそこ負担がかかります。そして「絶対安全」とは言い切れません。しかしながら、時間やお金の負担は自らの安全を高めるうえで必要なものなのです。そして、きちんと勉強して技術を学び、実践を通して着実にステップアップしていけば、かなりの部分の危険性は排除できます。
山には大きな魅力があります。しかし、そうした魅力は山や自然にわけ行って、自ら体験しなければ理解できません。人生の中でこうした体験を得られるのは大学生の間だけかもしれません。

私達と一緒に山へ登りませんか?