9月3~4日に南アルプス南部、早川の右岸側にある黒桂河内川というところに青木、川口の3回生2人で行ってきました。上流部は二ノ右俣を遡行。赤石沢に向けた練習山行。
ちなみに「くろかつら…」と読んでしまいそうだが、これで「つづらごうち」と読むようだ。
1日目 くもりときどき晴れ
下部にはすごいゴルジュがあるみたいだが、僕らは隣の林道を通ってワープ、ゴルジュ後の取水堰堤から入渓。
水がこれまでに見たことのないほど青い。青みがかった岩が多いせいであろうか。
しばらく行くと岩壁に囲まれた10m滝が現れる。円形の大きい釜が美しい。ここは左岸からふみ跡をたどって簡単に巻いた。
しばらくは平流が続く。川幅が広く、明るい。なんだか比良を山ごとそっくりそのまま何倍かしたような印象の沢だ。青い水と木々の緑のコントラストが美しい。また、9月は蒸し暑くなくて快適!
入渓から1時間したところから三つ釜、五つ釜と呼ばれる釜の連続帯に入っていく。釜を泳いで側壁に取り付いたり、小さく巻いたりして進んでいく。三つ釜1つ目は右壁を簡単に登る。2つ目も左岸を小さく巻く。3つ目は難しそうということで空荷でロープを出して挑戦してみる。左岸側をへつって、いざ取り付くとドガバで簡単!やっぱり近くで見てみないとわからないもんですね。
その後も釜がたくさん続く。水につかったり小巻きに進んでいくといつの間にか写真で見覚えのある五つ釜3つ目に。右岸の苔壁を3mほど登る。
五つ釜4つ目は右岸の泥壁を5mほど登って上から懸垂で沢へもどった。釜を泳いで滝身の右を登った方が楽しかっただろうなとすこし後悔。
五つ釜5つ目は流心を行こうとするもつるつるだったのでやめておく。結局滝の右壁を登る。最後のトラバースが少しいやらしい。
この日は二ノ右俣出合で泊まる。快適な台地だった。
2日目
二ノ右俣のショボい水流を登っていくと、その水量に似合わないゴルジュの岩壁が見えてくる。2,3個小滝を超えると、水流をくぐるという記録が多い6m滝が出てきた。
水流の中は寒そうなので右のルンゼを登る。ここで2ピッチ。登ったらすぐ上に20m滝も見えるので一緒に巻いてしまうことにする。滝の落ち口の上へすんなりと行けた。
つづいては圧巻の40m大滝!滝つぼこそないものの、視野いっぱいに広がる荘厳な光景にしばし見とれる。
大滝は右岸からぐるっと巻いた。ふみ跡がそこらかしこにあるが獣のものだろうか。沢に戻るところで10mほど懸垂した。
涸れ沢となっているところを通過し、奥の二俣からは左に進路を取る。ここから5~10mくらいの滝が飽きるほど連続する。直登したり、右から巻いたり、左から巻いたり、、、。
傾斜はどんどん急になっていって、しまいにはずっと滝を直登しているかのような感じになる。沢の中がザレで埋まってきたところで右岸の尾根に上がる。尾根は苔むしたいい雰囲気であった。
保利沢山からは伝付峠を経由し、内河内川沿いの登山道で下山。結構踏まれていて、人が入ってそうなわりには登山道はところどころ崩壊している。登山道は地図上とは違うところに通っており、さいごは1236ピークの南側の沢沿いに降りて行った。広河原からは林道歩き2時間。
★時間記録★
9/3
6:00林道入り口駐車場所 8:00取水堰堤 8:45三つ釜ゴルジュ手前 12:00五つ釜終了 12:35一ノ右俣出合 13:15二ノ右俣出合 泊
9/4
4:30起床 6:00出発 7:30 40m大滝下 9:00奥の二俣 11:30保利沢山 12:45転付峠 15:30広河原 17:00駐車場所
★遡行図★
青木記
コメント