白馬乗鞍バックカントリースキー・スノーボード

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日程・行動内容

2023年3月19日 栂池高原スキー場栂ノ森駅〜天狗原〜白馬乗鞍岳

メンバー:文一、スナメリ、谷本

山行前日3月18日の降雪の影響で雪崩が起こるかもしれないという心配があり、入山するかとても迷った。当日の雪崩ネットワークの情報次第では、最悪スキー場周辺での練習になってしまうかもしれない旨を伝えた上でとりあえず行くことにした。12時過ぎに道の駅白馬に到着。車中泊の車だらけでほとんど駐車スペースがない中、端っこになんとかテントを張って就寝した。朝起きて雪崩情報を確認したところ、危険度2の「留意」に止まっていたため、登ることにする。ゴンドラ開始時刻に乗り場に着いたにもかかわらず既に長蛇の列、40分待ちだった。今年はロープウェイが動いていないため、ゴンドラ降り場から歩かなければならなかった。各自準備を進めるが、ソリッドボードを担いで行こうとしていた文一のスノーシューのストラップが次々に千切れていく。やっぱりルームの装備はダメだ。諦めてアイゼンで行くことにした。文一が雪を踏み抜きながら苦労している中、スキー組は全く沈まず余裕そう。スナメリに至っては野球中継を聴いている。天狗原に着き、乗鞍岳直下の東面斜面を見ると破談面の厚さから明らかに昨日の降雪によると思われる雪崩が2つ確認できた。どちらも滑走者がトリガーで、サイズは1.5程。予定では夏道周辺の東面を直上し、上部は少し左に曲がり、山頂に行く予定だった。この時点で、雪崩は前日の降雪による新雪の層とそれまでの高い気温による融解凍結層との結合が弱いことに起因するだろうこと、自分たちより上にいる多くの登山者・スキーヤーがトリガーとなり得ること、滑走面が焼結が進みづらい北面ないし東面であり、風下側でもあること、周りに流されて突っ込んだらお叱りを受けそうなことなどを考えて、山頂より北の尾根上から南面にかけて登って滑ることにした。メンバー全員ピークハントには興味が無いようだったので、滑走出来そうな限界まで登り、練習がてらコンプレッションテストを行った。肘支点の4回目のタップで雪面から15cmほどの新雪層と融解凍結層が破談。SPかSCに分類される結果だと思われる。南面は避けて尾根上を下ることにした。大事をとって明らかに安定してそうな斜面を選んだため雪は重かったが、十分気持ちのいい滑走ができた。場所による雪質の顕著な違いなどを実感できてとても有意義だったと感じている。

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