比良明王谷本流〜白滝谷

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日程・行動概要:2023年6月25日 9:00坊村(入渓)〜11:00牛コバ〜12:40夫婦滝〜13:50木戸峠〜15:10志賀駅

メンバー・学年:K岡Ⅲ(記)、スナメリⅢ

比良の明王谷の三支流は山岳部にとって馴染みの沢だ。しかし牛コバより下流の明王谷本流は、いつも林道で巻いていたので初めて遡行した。

坊村でバスを降り、9時入渓。序盤は緩い歩きだが、右手に取水口があるあたりから両岸が高くそびえ、淵が連続する。なんとかへつり抜けようとする努力も虚しく、結局泳ぐ。陽射しが無いので震える。一ノ滝は大きな釜を持つが右岸を易しくへつる。

↑一ノ滝。へつりは易しい。

その先の堰堤を左岸からまき登ると再び美しい淵となり、5mほどの二ノ滝が現れる。右壁のフィックスロープがあるところを通過するが、外傾したスタンスのトラバースは慎重に。

↑二ノ滝

泳ぎを交えつつさらに遡ると、15mほどの三ノ滝に出会う。左に屈曲して全容が見えないが、釜が特大だ。滝の下をくぐるか釜を泳ぎ渡るかして左岸側に出たい。スナメリは泳ぎたくないようなので滝の下をくぐる。少し窮屈な体勢で水流のトンネルをくぐり、その先を短く泳いで左岸に抜けた。ここから三ノ滝を登る。三ノ滝の右には水線よりも深くルンゼが食い込み、水流の右手がカンテ状になっていて形が面白い。下部の数歩が悪いのでロープを出した。

↑二ノ滝の先にある淵を泳ぐ

三ノ滝をくぐる

三ノ滝通過後は特に難所もなく牛コバまで歩く。1箇所だけ2mほどのCS滝があり、低いものの釜が大きくてへつりが面白い。

白滝谷に入ってからはお馴染みのルート。12:40に夫婦滝で遡行終了。沢沿いの道で白滝谷をつめ、スキー場を通って木戸峠に出る。崩壊したトラバース道でクロトノハゲに出て、登山道で志賀駅に降りた。

白滝谷、奥ノ深、口ノ深のいずれも遡行していたが、明王谷本流はいつも林道で巻いていたので以前から気になっていた。比良でほとんど唯一の泳ぎが楽しめる沢で、これを省いていたのは少し勿体無い気もした。余裕がある時は遡行した方が楽しめそうだ。明王谷本流から奥ノ深に継続すれば、比良で最高の遡行になるのではないかと個人的には思った。

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