剱合宿

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8/6~8/9にかけて毎年恒例の剱合宿を行った。

今年は一回生が9人と賑やかな合宿となった。

合宿中におそらくコロナのスナメリが途中リタイアするなど、トラブルがあったものの無事全員、源次郎に行くことができた。合宿後は案の定、何人かがコロナとなってしまった、、

以下報告となります。

時間記録

・8/7源次郎(CL齋藤、SL佐藤、池見、山田、赤峰)

2:30 起床

3:50 出発

5:00 取りつき

6:00 支陵に合流

9:45 1峰

10:30 2峰

12:00 山頂

14:30 剣沢TS

・8/7源次郎(CL谷重、SL谷本、加納、八百川、小田)

2:30 起床

5:00 取り付き

3:50 出発

8:30 1峰

9:30 2峰

10:20 懸垂終了

11:00 山頂

13:20 剣沢TS

・8/7仙人池(CL田中、SLブラム、石金、榎園、古川)

4:10 出発

7:30 真砂沢ロッジ着

8:30 真砂沢ロッジ発

13:00 剱沢TS

 

・8/8源次郎(CL谷本、SL田中、石金、榎園、古川)

3時27分 剣沢発

4時50分 枝尾根取り付き

5時06分 ロープ1ピッチ目

5時47分 ロープ2ピッチ目

8時02分 一峰

8時58分 二峰懸垂開始

9時55分 懸垂終了

11時00分 山頂

11時50分 下山開始

15時15分 剣沢着

・8/7源次郎(CL齋藤、SL佐藤、池見、山田、赤峰)

日の出と同時に取りつきに着くことを狙って2:30起き3:30出発を目指すが、人数が多く装備の確認に手間取り出発が20分ほど遅れる。支度の短縮は今後の課題である。剱沢TSから剱沢の巻道に合流する道が不正確で、先行のドロさんパーティーについていく形となる。雪渓に乗るまでの道も細かいルーファイが難しく、何度か踏み跡を見失いそうになりながら取りつきを目指す。武蔵谷をこえたあたりで雪渓に移り、アイゼン・ピッケルを装着する。時刻は4:30頃であるがすでに空は白み始めていて、このくらいの時間に取りつきにつけているとベストである。源次郎尾根末端に着くと先行パーティが準備をしていたので、練習もかねてトポ図を見て登るルートを確認する。草付きを上がるのは支陵ルートで、支尾根と本陵の間のルンゼを行くのがルンゼルートらしい。せっかくなのでルンゼルートから行くことにする。浮石が多く、傾斜の強いルンゼを20分ほど登ると、6,7Mほどのチョックストーン滝のような箇所が出てきた。直登するなら右岸側側壁を行くのだろうが、クライミングシューズをもってきていないし何より一回生は難しいだろう。トポにはルンゼを直登と書いているが、仕方がないので右岸側の草付きを巻こうと試みる。ロープを出し、トーカのリードで登るが、立ち木のない急なブッシュで支点が取れず、終了点も取れそうにない。ここを超えるのは断念することにして、たまたまあった残地ハーケンとスリングでトーカをロワーダウンする。以前撤退した誰かに感謝。幸い滝手前から藪をトラバースするとすぐに支陵ルートの踏み跡に合流したため、そこから登りを再開する。樹林帯では一か所お助けヒモを出し、もう一か所ではロープを出す。30Mロープを使ったかご渡しで登ろうとするが長さが足りず、ふつうなら1ピッチで行くところを2ピッチに分割して登る。これなら初めから60Mロープでかご渡しすればよかった。1回生も多少落ちたりしながらなんとか登ってくれた。樹林帯を抜けてからは傾斜の強い岩壁でロープを出すが、これもかご渡しをするには長さが足りず、下部はかご渡しで確保し、上部はスリングを連結したお助けヒモで登ってもらうことにする。その後は危ない箇所は少なく、適宜休憩をしながら1峰、1、2のコルと順調に通過し、2峰の懸垂支点に着く。懸垂のセットをし、齋藤が初めに降りる。一年ぶりの2峰からの懸垂だが、展望があまりなく少し残念である。下で後続を待つがなかなかやってこない。結局5人通過するのに1時間近く要してしまった。懸垂のセットにミスがあるよりは時間をかけて確実にセットする方がマシであるが、ロープワークにかかる時間の短縮も今後の課題である。懸垂終了から本峰まではガレ場のルーファイに気を使いながらゆっくり登っていく。1回生に疲労はあまり見られず、むしろ上回生のほうが疲弊しているようだ。ガスで覆われた山頂には展望こそなかったが、長い登りを終えた達成感に少し報われたような気分になる。休憩ののち、別山尾根を下り始めると前剱を過ぎたあたりで雷の音が聞こえる。西の空に積乱雲が見え、かなり近い。一服剱手前で休止しこのまま稜線上を歩くか迷うが、雲がだんだん薄くなり、晴れ間がとぎれとぎれに見えているようだったので落雷しないことを祈って一服剱を通過する。結果的には剱沢に着くまで落雷することはなく、積乱雲も遠のいていったようである。一服剱からは各自のペースで歩いたが、いかにも満身創痍の他のメンバーと違って池見君はひとり快調そうに剱沢に帰って行って、さすがのバイタリティだと感心した。

・8/7源次郎(CL谷重、SL谷本、加納、小田、八百川)

順調に取り付く。樹林帯で2度ロープを出して、籠渡しで登った。30mロープを使った籠渡しでは長さに不安があったが、ピッチの長さに注意しながら進む。初めは谷本、加納、小田、八百川、谷重の順で進む。八百川が登りに苦労しており、危なっかしい場面が何度かあった。前との間隔も広がっていたので谷本の後ろに八百川を置く。樹林帯を越えるとペースも上がり、安心して見ていられた。懸垂に関しては、やはりまだまだ手放しで見ていられるほどの安心感はない。降りは、八百川が疲れからか膝の痛みを訴えていたが、止まらずに降りてくれたのがよかった。

 

・8/7仙人池(CL田中、SLブラム、石金、榎園、古川)

源次郎パーティーより少し遅れて出発した。時々ルートを修正しながらも、一回生先頭で歩いてもらった。適当なところで剱沢の雪渓に入るが、明らかに雪が少なかった。昨年プレ剱前後で長次郎谷出会付近に大穴が開いたが、今年はまだ開いていなかった。安全に雪渓から抜け出すポイントがあるのかわからなかったのもあり、源次郎尾根末端付近からは右岸の登山道で巻くこととした。結構怖い巻道を抜けた後、長次郎出合以降はもう一度雪渓に入り、南無滝手前で左岸登山道に入り、真砂沢ロッジで休憩した。想定以上に時間がかかり、明日に源次郎を控えていること、この先雪渓は無さそうなことなどから帰ることにした。武蔵谷出会付近まで雪渓上を歩き、スローペースでテントサイトに戻った。

 

・8/8源次郎(CL谷本、SL田中、石金、榎園、古川)

源次郎3パーティー目で時間がかかることが予想されたが、登ってみれば前日とほぼ同じか早いペースで頂上までたどり着き、メンバーの体力を過小評価していたと反省。また、リーダーが前日に同じルートを登っていたこともあり、先に行ってロープを張ったり、懸垂下降の用意をしたりするなど工夫ができて良かった。ロープを出したところのクライミングに関してもお助け紐の力を借りた所もあるが、難なく登れていた。ただ、懸垂下降の手順に関してはもっと慣れる必要があるだろう。前日よりも気候が涼しく、快適で楽しいバリエーションルートであった。頂上でしばらく休憩したのち、別山尾根で下降した。ほぼコースタイム通りで、途中登りがしんどそうなところもあったが、気合を見せて頑張ってくれたと思う。メンバーは今回の山行を自信に持って今後も頑張ってもらいたい。

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