御在所 3ルンゼ

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日程・行動概要:2024年2月1日 6:50ロープウェイ湯の山温泉駅〜10:40 3ルンゼ出合〜13:55ロープウェイ湯の山温泉駅

メンバー・学年:K岡Ⅲ(記)、トーカⅡ、ドロさんⅡ

 堂満ルンゼから帰宅して2時間も眠れず御在所に出発。寝不足で体調がよくない。明後日からはスキー合宿、こうまで自分を追い詰める必要はどこにもないはずなのに一体自分は何をやっているんだろう、と不思議の感に打たれる。駐車場で、私物の1本を除きスクリューを忘れたことに気づき、しばし呆然とする。手持ちはスクリュー1本、イボイノ1本、ペッカー2本。イボイノはほぼアイスハーケンだし、ペッカーはほぼアイスフックだし、3ルンゼだし、多分いけるでしょ、ということで出発。

 藤内小屋を過ぎて前尾根とりつきまでは慣れた道のり。ここから初めて藤内沢をつめる。藤内滝は全く凍っていないので右岸まき。ルンゼ内は雪に覆われているものの、下を水が流れて油断ならない。2ルンゼを左に見送ってからコーモリ滝と対面。ナメ状に薄くベルグラが張り、その下に水が流れているのが見える。流石に登ったら崩壊するのが明らかなので、右手の大岩を左から抜けるラインにロープを出す。K岡リード、大岩の下までやや細かいスタンスだが順調に伸ばす。ここから大岩に頭上を抑えられつつ左へトラバース気味にリップを超えるのがいささか辛い。残置にランナーをとり、Wアックスを決めてから左足でヒールを決めてズリ上がるというパワー系の本気ムーブになってしまった。凍っていれば水線沿いをもっと楽に登れそうだけど、今回のラインも楽しい。

↑藤内沢を登る。雪のルンゼだか、真冬の沢登りだか…?

 雪のルンゼなのか、真冬の沢登りなのか、判断に苦しむ微妙な登りを続けていると左から3ルンゼが合流。地肌が剥き出しで氷なんてどこにも見当たらないではないか。残念だが仕方ないとスネ気味に3ルンゼを詰めていくと、その先にちゃんと氷瀑があって感動。K岡リードでロープを伸ばす。スクリュー発明以来、イボイノをアイスハーケンとして使った人がどれくらいいただろう?苦労してイボイノを決める。さらになけなしのスクリューを決めて2段の氷瀑を越え、左手のルンゼへ突入して50m一杯でピッチを切った。氷も草付きもアックスがバチ決まりして爽快感が半端なく、非常に楽しい登りだった。フォロー二人もこのピッチを楽しんでくれたようで良かった。

↑3ルンゼの氷瀑

 ロープを畳んで少し歩くと、観光客がワラワラする道に出る。異界に迷い込んだかのような奇妙さを感じるが、安全地帯にトップアウトして一安心。「おばれ岩」などを見物しつつ登山道で下山した。

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