乗鞍日帰り山スキー (2021/03)

山スキー

一回生の佐山です。
3/17に乗鞍の雪面を這い回ってきました。波瀾万丈の人生初山スキー体験を書いていきます。

初めに、この山行の直前、同じコースで雪崩が発生しました。亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

さて、今回の山行は林内をぬける日帰りのルートです。乗鞍高原の休暇村を出発し、スキー場内のツアーコースを抜け、位ヶ原にある肩の小屋を目指します。

3/17の山行前日、我々は麓のキャンプ地にいました。たまには料理らしいことをしようと、冷凍水餃子と白菜と鍋の出汁をぶち込んだ雑な鍋を作ります。冷凍と侮るなかれ、肉汁溢れるもちもち水餃子です。山にあるまじき豪勢な夕食を終え、満点の星空を見てかなり満足します。もうこれで終わりでいいのでは?

もちろん良くないので、スキーをしに2時半起きでスキー場へ向かいます。真っ暗闇の中、迫り来る雪上車におびえながらゲレンデを登っていきます。雪上車から見れば我々はアリみたいなものです。もちろん斜面は凍り付いてガチガチなので、スキーにクトーを付けて登っていきます。

ヘッドライトをつけて登っていきます。だんだん明るくなってまいりました。

 

日の出、遠くのほうが雲海みたいになっていて綺麗

さあ休憩、休もうとスキー板を外すと途端に足が埋まってびっくり。ガチガチなのは表面の層だけで、下はふかふか。靴が簡単に埋まります。歩いてる時は板重いなとか、これアイゼンつけて普通に登った方がいいのではとか思っていましたが、板が無くなるとそのありがたみが分かるというものです。スキーに敬礼。

雪崩を警戒し、危険な斜面は巻いて樹林帯の中を通っていきます。樹林帯を抜けると位ヶ原に到着です。とにかく広い!爽快!振り返れば突如あらわれる北アルプスの山々!上りで低くなったテンションが一気に跳ね上がります。ただ快晴の代償として風が強い。位ヶ原に出た途端風の威力が倍増、時折体が後ろに持っていかれそうになります。全員すかさず身を屈める。動きがシンクロしていてちょっと面白かったです。

どこを切り取っても絶景ですが悲しいかな、スマホで写真を撮るには外気に手をさらす必要があります。以下手がちぎれそうになりながら撮った写真と、ガンジーさんがカメラで撮った写真です。なんとガンジーさんはカメラを持ってきていました。偉い、偉すぎる。

位ヶ原。強風により飛行機雲が一瞬でぼやけていく

 

広い!快晴です。


正面の尖った山がおそらく槍ヶ岳。

肩の小屋口あたりの小屋に到着。ここで引き換えしの時間が来たのでシールを剥がし、お待ちかねの下りです。私なんかはスキーができる方だと自負していましたが、そこは山スキー。そんなに甘い物ではありませんでした。サラサラの新雪、風に叩かれ現代アートみたいな形に固まった部分、ガリガリのアイスバーンがミックスしたクレイジーな雪面の滑走を強いられます。全員こけるこける、いっそ気持ちいいくらい次々にこけていきます。さあ行くぞと言って先陣を切ったホテシさんが撃沈したのを笑っていたら、足が突然あらぬ方向を向き瞬間視界が真っ白に。人を笑うもんじゃないですね。ただ藪は少なく視界もきいているので、慣れてくるとよさげな雪面を選んで滑れる様に。楽しい。こけないように必死だったので下りの写真はありません。

下りで道に迷うと1時間上り返しの地獄が待っています。行きのトレースをたどりつつ、地図とGPSで確認しながら慎重に滑っていきました。何時間もかけて上った斜面も下りは一瞬です。儚い上りの時間に想いを馳せつつ下山。また山スキーしたい!という気持ちを確固たる物にしました。お疲れ様でした。

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